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次亜塩素酸系消臭剤の簡単な説明とおすすめ商品

水

次亜塩素酸系消臭剤は強力な殺菌力&消臭力を持つ次亜塩素酸(HClO)が主成分の消臭剤です。

この次亜塩素酸はハイターやピューラックス、ミルトンなどの主成分である次亜塩素酸ナトリウムと名称がよく似ていますが、意味合いが少し異なります。

このページでは次亜塩素酸系消臭剤について簡単に説明したいと思います。

次亜塩素酸(HClO)とは

次亜塩素酸(HClO)は非常に高い殺菌力と消臭力を併せ持ち、なおかつ対象を殺菌・消臭すると速やかに分解してしまうので残留性が極めて低い成分です。

アンモニアやメチルメルカプタン、トリメチルアミンなど、さまざまな悪臭成分を効果的に分解する力を持ち、高い殺菌力は悪臭成分を発生させるほとんどの細菌にも有効です。

悪臭のもとになる代表的な成分
画像: 悪臭とは私達が感じる事ができるニオイの中で不快に感じるものを指します。 ただし、どのニオイを不快に感じるか、そしてどれくらいの強さで...
悪臭の原因になる細菌の種類と関連性
悪臭の多くは私達の身の周りに存在する細菌が物質を分解した時に発生します(例.細菌が尿の中の尿素を分解してアンモニアを発生させる)。 つまり悪...

次亜塩素酸のpHによる変化

ただ、上の図のとおりpHが低すぎると猛毒の塩素ガス(Cl2)に変化し、高すぎると殺菌・消臭力が大きく落ちる次亜塩素酸イオン(ClO-)に変化する不安定な物質。

次亜塩素酸ナトリウムはほとんどが次亜塩素酸イオン
次亜塩素酸ナトリウムはpHがアルカリ性(ハイター:pH13、ピューラックス:pH11.7等)なのでほとんどが次亜塩素酸イオン。特徴は殺菌・消臭力が低く、洗浄力は高い。
[殺菌・消臭力]次亜塩素酸>次亜塩素酸イオン [洗浄力]次亜塩素酸<次亜塩素酸イオン
ハイターとピューラックスの違い
ハイターは衣料の漂白や除菌・消臭用の塩素系衣料用漂白剤ですが、主成分が次亜塩素酸(じあえんそさん)ナトリウムなので本来の目的以外でもさまざま...

次亜塩素酸系消臭剤は水溶液を次亜塩素酸の存在比率が高いpH5.0~6.5程度に安定させ、優秀な殺菌・消臭力を持つ次亜塩素酸の力を最大限に発揮している製品だと言えるでしょう。

pHって何?
水溶液中の水素イオン濃度を表す指数で「ピーエイチ」や「ペーハー」と呼ばれています。
水溶液は基本0~14の数値の範囲に収まり、7付近を中性、7より小さいと酸性、7より大きいとアルカリ性となります。

液性pHの範囲身近な物質例
酸性pH < 3.0塩酸、赤ワイン、コーラ
弱酸性3.0 ≦ pH < 6.0醤油、ヨーグルト
中性6.0 ≦ pH ≦ 8.0純水、牛乳
弱アルカリ性8.0 < pH ≦ 11.0重曹、セスキ炭酸ソーダ
アルカリ性11.0 < pHキッチンハイター、石灰水

※pHの境界は明確に定められていない為、雑貨工業品品質表示規程を例にする

次亜塩素酸系消臭剤の特徴

次亜塩素酸や次亜塩素酸イオン、pHなど、ややこしい言葉を使ったので何が何やらと思われる人も多いと思います。

もっと簡単に説明すると、次亜塩素酸系消臭剤は悪臭成分を効率的(スピードはかなり速い)に分解して、さらに悪臭を発生させる菌を除菌します。

それに加えて、対象を消臭するとすぐに自分自身も分解してしまうので、成分が長く残らず安全性が高いという性質も持ちます。

即効性と高い汎用性、安全性を兼ね備えているので、日常の消臭対策には非常に有効な種類の消臭剤だと言えるでしょう。

ただし、万能ではなく不自由な部分も。

まずは消臭したい対象が汚れていたりすると効果があまり発揮できません。

なぜなら対象を除菌消臭する前に汚れに反応してしまい分解してしまうから。

難儀な点ではありますが、速やかに反応し分解する性質は安全性につながっているので我慢するしかありません。ある程度汚れを落としてから使う必要があります。

次に私の経験上、素材の奥深くまで染み込んだ悪臭には効果が薄い事。

犬に玄関のコンクリの目地におしっこされた時はかなりの時間をかけて何度も繰り返してもなかなか消えなかった経験があります。

その他にも猫に隠れてマーキングされていて気がついたら木が変色するくらい深くまで染み込んでいた事があります。これについては今でも臭いを消しきれず対症療法のように臭ってきたらスプレーするという感じになっています。

なぜ臭いが消えないかというと、単純にそこまで消臭剤が届いていないからです。それに成分が長期間残留しないという点も消臭を難しくさせているのかもしれません。

このようなケースでは即効性や消臭力は落ちますが、微生物系がおすすめの場合もあります。

目地に関しては微生物系である程度消す事ができました。

微生物(バイオ)系消臭剤の簡単な説明とおすすめ商品
微生物(バイオ)系消臭剤は、微生物の力で悪臭を分解したり、悪臭成分を作り出す細菌を抑制する消臭剤の事です。 一口に微生物系消臭剤と言ってもた...

最後は使用期限があまり長くない事。

たとえ開封せずにいたとしても少しずつ少しずつ有効成分の濃度が低くなってしまいます。だいたいの目安は6か月程度だと言われています。

あまり一度に大量購入せずに6か月程度で使い切れる量を購入する事をおすすめします。

それと、使用期限が過ぎたからといってたちまち使えなくなるという事はありません。

6か月経過後もおそらく20%は低減していないと思われるので、それを考慮して使えばよいかと思います。

購入する時のポイントですが、Amazonで購入する時は「この商品はAmazonが配達します」と書かれているものはやめた方が賢明です(いつから倉庫に置かれているか分からない)。

その他のサイトで買う場合は製品を作っている店で購入するのが望ましいです。

当然ですが、製品を仕入れている店より主の店の方が新しいものを販売していますし責任感も全く違います。多少値段が高くても主の店で買う事をおすすめします。

おすすめ商品

次亜塩素酸を主成分とした強力消臭&強力除菌の多目的型除菌消臭水。

基本は4倍希釈で臭いの強いものは2倍希釈や原液のまま使います。

私はこの商品とアルコール系のエークイックを一緒に使う事が多いですが、消臭力は抜群で即効性もあり安全性にも優れた良い商品だと思います。

その他の商品としてはコモスイなどがおすすめです。

参照

> 雑貨工業品品質表示規程|消費者庁