悪臭の原因になる細菌の種類と関連性

悪臭を作りだす主要な細菌

悪臭の多くは私達の身の周りに存在する細菌が物質を分解した時に発生します(例.細菌が尿の中の尿素を分解してアンモニアを発生させる)。

つまり悪臭と細菌には切っても切れない強い関連性があるという事です。

このページでは悪臭を発生させる代表的な細菌を紹介していきます。

モラクセラ属細菌

細菌の事をほとんど知らない人でも聞いた事があるかもしれないモラクセラ属細菌

昔はほとんど知られていませんでしたが、数年前に洗濯物の半乾き臭(雑巾のような悪臭)の原因として花王がニュースリリースを出した事でテレビなどで紹介されてよく知られるようになりました。

モラクセラ属細菌は私達人間や動物の口腔や上気道などにいる常在菌(多くの人に共通して存在している細菌)で生活空間にも多数存在しています。

モラクセラ属細菌が、しっかり洗えていない洗濯物の中の蛋白質などを分解した時に悪臭の原因である”4-メチル-3-ヘキセン酸”という脂肪酸の一種を作り出します。

この”4-メチル-3-ヘキセン酸”こそがあの生臭い半乾きの洗濯物臭の犯人なのです。

ちなみに洗濯物の”生乾き臭”の原因菌はモラクセラ属細菌ですが、”汗様の臭い”の主な原因菌はマイクロコッカス属細菌である事も最近の花王の研究で解明されています。

黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌も人間や動物の皮膚や消化管などに存在する常在菌です。

スタフィロコッカス属細菌とも呼ばれますが、この黄色ブドウ球菌は尿の中の尿素を分解し悪臭の代表的な成分であるアンモニアの産出を促します。

その他の代表的な悪臭成分については…

悪臭のもとになる代表的な成分
画像: 悪臭とは私達が感じる事ができるニオイの中で不快に感じるものを指します。 ただし、どのニオイを不快に感じるか、そしてどれくらいの強さで...

このスタフィロコッカス属細菌とヨトガリコッカス属細菌は”尿素分解菌”として有名です。

猫のトイレ周辺が異常にアンモニア臭いのはこれらの尿素分解菌が原因だという研究結果も発表されていました。

コリネバクテリウム属細菌

ワキガの原因菌として有名なのはコリネバクテリウム属細菌です。

ワキガ体質の人はアポクリン汗線から多量の皮脂や蛋白質が排出される為、これらを餌とするコリネバクテリウム属細菌が通常の体質の人に比べて多く存在しているといわれています。

コリネバクテリウム属細菌が蛋白質や皮脂を分解した時に、あの強烈な腋臭が発生するというメカニズムになっています。

最後に

今回紹介したもの以外にも悪臭と強い関連性がある細菌は数多く存在します(レンサ球菌やニキビ菌など)。

それらに共通しているのは何らかの物質を分解した時に悪臭のもとになる成分を産出・生成するという事。

洗剤や消臭剤などに求められるのは発生してしまった悪臭成分をしっかり分解する事と同時に、これら悪臭成分を生み出す元である細菌を除菌する事です。

以上、このページでは悪臭の原因になる雑菌の種類と関連性について簡単に説明させていただきました。

参照

> 部屋干しの悪臭、原因は「モラクセラ菌」 花王・愛知学院大が解明